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加齢と失禁

散歩する高齢の女性と若い女性 - 加齢と失禁の関係について

高齢になるとどのようなことが起こるでしょうか?

大切な方が排尿や排便に問題を感じるようになったら、最初に何をすれば良いのでしょうか? まずは、落ち着いて向き合いましょう。最初は、あなたにとってもご本人にとっても気まずく恥ずかしいかもしれません。でもご安心ください。失禁は珍しいことではありません。たとえ失禁があってもその方らしい生活の実現をサポートする方法はたくさんあります。
 
大切な方が年齢を重ねていく様子を見守っていると、様々な身体的な変化が起きていることに気づきます。以前より身体が思うように動かないかもしれません。視力や聴力が衰えているかもしれません。それは自然なことです。 
 
そして、排尿の仕組みにも同じようなことが起こりえます。加齢に伴い、膀胱や尿道など排泄に関わる器官が老化すると、蓄尿時と排尿時の機能の連携がうまくいかなくなることがあります。
 
失禁は、ご本人にとって恥ずかしく、もどかしいことかもしれません。それまで当然のようにしていた、トイレに行くというプライベートなことが、突然できなくなってしまうのです。 
 
それを支えるためには、ご本人の気持ちを理解することが大事です。恥ずかしがったり、こちらの判断を押し付けたりしないようにしましょう。そして、失禁について理解を深め、自分にできる具体的なサポートについて学びましょう。
 
症状をより良く理解するためには、高齢の方の身体に起こっていることを考慮することが必要です。

大切な方はなぜ失禁するようになったのでしょうか?

高齢者であれば排尿障害は仕方がないことと考えられがちですが、年齢のせいではなく、原因があり、タイプが異なるため、きちんと原因を知ることが大切です。
ふだん何気なく行っている排尿ですが、一連の行動は、①尿意・便意を感じる②トイレを排泄する場所として認識している③トイレに移動する④下着をおろす⑤便器に座る⑥排泄する⑦後始末をする⑧衣類を整える⑨部屋に戻ると連続してスムーズに行う必要があります。この1カ所に問題が起こるだけで、正常な排尿が難しくなります。また、以下のような変化も、失禁の原因となる場合があります。
加齢に伴い腎臓にはどのような変化が起こるのでしょうか?

歳をとると、腎臓の働きも徐々に衰えてきます。また、脳下垂体から分泌される抗利尿ホルモン(ADH)の量も低下します ADHには、尿を濃縮して尿量を減らす(腎臓に作用して水分の再吸収を促進する)働きがあります。このホルモンの分泌量が下がると、特に夜間の尿量が増えます。高齢者が夜間に1、2回はトイレに起きるのは、そのためです。

加齢に伴い膀胱にはどのような変化が起こるのでしょうか?

膀胱は筋性の袋状の器官で、尿管から送られてきた尿をためておく機能とためた尿を送り出す機能があります。加齢に伴って、筋肉が衰えると膀胱の機能が低下します。膀胱の機能である尿を溜めておく機能と尿道に向けて尿を送り出す役割機能のどちらも低下するため、高齢者になると排尿に関しての障害が発生しやすくなります。その結果、尿を出し切るのに長い時間がかかるようになり、完全に出し切ることができず膀胱の中に尿が残ってしまうこともあります。
 
また、膀胱の伸縮性も衰え、以前ほどたくさんの尿を溜めることができなくなります。膀胱内に残尿があると、結果的に尿を溜められる膀胱のスペースが減少するために、1回の排尿量は少なく、何回もトイレに行くようになります 高齢者の方が頻繁にトイレに行きたくなることが多いのは、これが原因です。
 
尿道が詰まってしまうこともあります。女性では、骨盤底筋が衰えて膀胱などの骨盤臓器脱が起こり、頻尿の原因となることもあります。男性では、前立腺肥大によって尿道が詰まってしまうことがあります。このような症状は、早く見つけて正しい治療を行うことが大切です。
 
症状には以下のようなものがあります。
  • 排尿し始めるのが困難
  • 残尿感がある
  • 排尿が途切れる、勢いがない
  • 頻尿、夜間に何度も排尿する
尿を出し切ることができないと残尿が溜まり、溢流性尿失禁の原因となったり、尿路感染のリスクとなったりします。
 
移動能力が加齢に伴って損なわれてくると、トイレに行くことが難しくなるかもしれません。結果として、トイレに間に合わないということになります。そのようなときには、あなたのような介護者が、たとえ失禁があってもその方らしい生活の支えになることができるのです。

もっとよく知る

より良いケアに向けて、加齢のプロセスと、加齢がどのように移動能力や認知能力に影響するのかを理解することが大切です。以下の各ページでは、加齢に関連する変化と、大切な方をサポートするために役立つ情報をご紹介しています。