TENA排泄ケアセミナー取材レポート

日本各地で開催されているTENA排泄ケアセミナー。「行く前にどのようなセミナーなのか様子を知りたい」とのお声を受けて、編集部では3月に開催されたセミナーを取材してきました。紙面の都合上、セミナーのすべてはご紹介できませんが、講師の滝童内先生、事例発表の津島様からご参加希望の方へのメッセージもいただいておりますので、ぜひご覧ください。
(※)セミナーの構成・内容・講演者は会場ごとに異なります。各会場の詳細は、セミナー案内でご確認ください。

排泄ケアセミナーの様子

Ⅰ:開講挨拶

 まずユニ・チャーム メンリッケ(以降、UCM)社員より開講の挨拶が行われました。「当社は様々な地域でセミナーを実施しているが、経営者と現場の両方の立場で病院運営を行わなくてはいけない看護部長様が一番悩んでいる」との話しに大きく頷く方が何人もいました。

 「実際に病院で看護部長として日々目指したケアを実践している滝童内先生、現場で苦労しながらも排泄ケアの改革を通してそこからケアレベルを向上させた津島様のお話しは大変参考になるとのお声を多くいただいております」

 この開講挨拶で参加者の皆様の期待が高まっていきました。

Ⅱ:講師講演「看護部長のための看護管理~看護の本質と人材育成~」

 滝童内先生が最近体験されたことから、講演が始まりました。ほほ笑ましい身近なエピソードですが、看護部長としてどのような観点でその問題に対処したかというお話しに、参加者は思わず引き込まれていきました。

 「本日の講演では、看護の使命(ミッション)と看護の展望(ビジョン)を一緒に考えて行きたいと思います。看護は何のために存在するのか、何のための看護か。看護はどうありたいのか、どうなりたいのか。これはどんなナースに育てたいのか、ということにつながると思います。専門職は何に動かされるのでしょうか?皆さんはなぜ看護師になりましたか?皆さんを動かす、お金ではない”何か”とは、何でしょうか?」

 という問いかけに、参加者は自分が看護師になった時のことを熱く思い出しているようでした。

 「看護師の人材育成と言うと新人教育に目や話しが行きがちですが、退職者が多い現状では中途採用者の育成も重要な課題です」

 この話しには、皆さん自分の病院を思い出すように大きく頷いていました。

 その後、地域から信頼される医療機関であるためには何が必要かということを「病院経営の最大の目的」をもとにお話しが進み、「実際に問題が発生した場合の解決アプローチ」、「変化が発生する時の場の理論」、「組織変革について」を、分かりやすく話され、参加者は熱心にメモを取っていました。

 最後に滝童内先生が実践中のことを具体的にお話しいただきながら、「自分が本気にならない人は、人や組織に力を与えることはできない」とお話しを締めくくった後には大きな拍手が自然と沸き起こりました。

 滝童内先生の熱意が込められた講演は、1時間30分の時間とは思えないほどあっという間に過ぎ去りました。滝童内先生の講演について、今回のセミナー参加者の感想を紹介させていただきます。

•自分の今を見直すいい機会になりました。ありがとうございます。
•遠くから来たかいがありました。普段この地域では、こんな勉強になる講演はなかなか開けませんので。
•具体的な実践のお話しを聞け、大変参考になりました。

Ⅲ:TENAコンセプト、TENAサービスの紹介

 滝童内先生の講演後、簡単な休憩を挟んでTENAに関しての紹介に続きます。UCM社員より、TENAの開発を行っているスウェーデンのSCA社の紹介、TENAの理念や考え方の紹介を行いました。「ご利用者の尊厳を守りながら、看護者・介護者の業務省力化を行い、病院運営のトータルコストを下げることに貢献する」という考えに、参加者は「これは他のパッドと開発の背景にある考え方からして違う」と思われたようでした。

(当社のコンセプトの詳細は、TENA導入事例でご確認ください。)

Ⅳ:事例発表「コンチネンスケアを通して得たケアレベルの向上」

 TENAのコンセプトを聞いて、考え方に大きな共感を持った参加者は、「実際にTENAを使った事例を知りたい」とお考えのようでした。

 そんな参加者の思いに応えるように、実際にTENAを導入し上手く活用している津島様の事例発表の番になりました。

 病院様の紹介の後に、SWOT分析をして自院の強み・弱みを把握していき、「排泄ケアを通して看護部一人一人のスキルを上げることを目標とした」という部分では、参加者の方は身を乗り出して聞いていました。

 その後に、写真とデータを用いながら「顧客満足」、「人材育成」、「医療安全」、「経済効果」、「業務のスリム化」、「ケアの質向上」の観点から、実際の効果をお話しいただきました。

 美しい北九州の写真と津島様のユーモアあふれるお話しで、リラックスした雰囲気の中、時々大きな笑いもありながら、事例発表が終了しました。笑いがありながらもTENAを使ってきちんと成果を出した事例に、参加者の方から下記のような感想をいただきました。

 「排泄ケアの改革からあそこまで様々な効果を出すには、その過程でいろいろなことがあったのではないかと思います。しかしそのような苦労も“明確なビジョンを持って乗り切った”というパワーに非常に元気をいただきました。また本当に楽しいお話しに、久しぶりに思いっきり笑いました」

 これは参加者全員が感じたことだったのではないかと思います。

Ⅴ:懇親会

 途中休憩を挟みながら、あっという間に3時間が経ちました。最後にお時間が許すご希望者だけ、別室にて滝童内先生や津島様を囲んでお茶とケーキで懇親会を行いました。

 講演者の方々を囲んで、実際の自分の業務の悩みを打ち明ける方、TENAの導入効果についてさらに率直に質問をされる方、飾ってあるTENAを使った事例について社員に質問される方など、皆様思い思いにお時間をお過ごしいただき、会は終了となりました。

 

 

事例発表:津島晴美様

編集部:
以前に「参加者の皆様が温かくて話しやすい」とおっしゃっていただきましたが?

津島様:
本当にそうです。他愛もない、やってきたことをまとめただけのお話なのに、皆さんが聞いてくださっているというのが伝わってきて、安心してお話できます。それだから、自分のやっていることを振り返っていける。で、また病院の現場に帰って「ああだったんだな。今私自身も緩んでいるかな」とか、お話をするたびに自分も反省しながら基本に返れてとてもありがたいと思っています。自分自身もある意味成長させてもらっているのですね。

編集部:
懇親会でもいろいろな質問が出ているようですね。

津島様:
ご質問者の方は、私が最初に感じた不安や心配と同じようなことをおっしゃいます。「もれませんか?」とか「本当にコストは高くならなかったんですか?」とか。だから不安や心配はよく分かります。でも私の場合はそれを乗り越えてきちんと成果が出ました、ということがちゃんと伝えられるんですよね。
ただご理解をいただきたいのは、当院の成功を聞いたからといって、他の病院様が必ずしも同じようにならないかもしれないということです。「聞いてやってみましたが、できませんでした」と後で言われないかなと、ちょっと不安に思っています。 なぜならセミナーの中でも述べていますが、排泄ケアの改革はやはり簡単にはできません。だから排泄ケアから看護師たちを変えるんだという強い思いをお持ちの方にお勧めしますね。そういう方には乗り越えると大きな効果がある、というのを体験者として自信を持って語れます。

編集部:
講演をどのような方に聞いて欲しいでしょうか?

津島様:
そうですね、どんな施設基準の病院であろうと看護って同じなんですよ。私は変わらないと思っているんです。救急医療の現場であろうと在宅の看護であろうと訪問看護であろうと、看護の原点は変わらないと思うんです。だから、どなたでも興味のある方はいいんじゃないかなと思います。
人をどう育てようとか、排泄ケアを変えて患者様のことをより考えていきたいとか、「現場が今よどんでいるんだけど、何だろう」という時にちょっと聞いていただいたらいいのかなと思います。

津島晴美様プロフィール

前職:北九州中央病院
地域連携室室長/医療安全対策室室長/認定看護管理者資格取得
医療安全管理者
現:医療法人畏敬会 井野辺病院 看護部長

 

セミナーを取材して

 セミナー開始前に参加者の方々にお話しを聞いた時に感じたのは、「看護部をどうにかしたい」という切実な思いでした。

 それが現役の看護部長としてご活躍の滝童内先生のお話しを聞き、新たなる視点を開眼し、そして津島様の看護で一番大変と言われている排泄ケアの改革を成し遂げたお話しに、元気や新たなる勇気をたくさんもらい、お顔が活き活きと元気に輝くようになっていました。

 実際に懇親会では、「メーカーが主催するセミナーだから売り込みだけかと思っていましたが、まったく違って大変参考になりました」とのお声をいただきました。

これからも当社では様々なセミナーを各地で行います。お近くで実施の際には、ぜひ会場に足をお運びください。多くの皆様とお会いできることを、社員一同心より楽しみにしております。
(今後の日程については、「セミナー日程」をご覧ください)

 多くの皆様とお会いできることを当社社員一同心より楽しみにしております。

補足:当日の会場の様子

ここでは当日の会場の様子から何点か写真をご紹介します。

 演壇の隣には、大きなお花とTENAのポスターが掲載されています。セミナー担当者の「参加者の方に少しでも気持ちよく過ごしていただきたい」との思いから、毎回各会場で生花を飾っています(セミナー終了後には、社員で手分けをして持って帰っています)。

  またポスターは、日本を初め様々な国々の高齢者の笑顔で埋められています。これは世界90カ国で発売されているTENAが人種や国境を越えて、多くの国のご利用者に笑顔をもたらしている様子を表しています。