在宅介護に関するアドバイス
在宅介護の中での排泄ケア
きらくえん倶楽部大桝町(小規模多機能型居宅介護)
管理者/ケアマネージャー 松下寛様

★ 小規模多機能の地域での役割はどのようなものとお考えでしょうか。
地域の拠点でありたいと思っています。小規模多機能には、施設の機能を地域で展開するという目的もありますので、施設に入居し介護を受けられない方がたくさんいる中で、できるだけ長い期間自宅で過ごせるように支援することが役割であると考えております。
★ 日頃ケアマネージャーとして、どのような形でご家族と関わっていらっしゃいますか。
月に1度モニタリングを行います。その中では、自宅での様子で変わりがないか、困っていらっしゃることはないか、また現在のケアプランを継続するかどうかの確認などを行っています。
★ ご利用者やご家族と接していらっしゃる中で、課題と感じられることはどんなことでしょうか。
ご利用者は個々の生活スタイルをお持ちです。ご家族と過ごされている方、ご夫婦の方、お一人の方、それぞれの世帯の形があり、求めている生活支援も様々です。
そのような在宅生活の中で、潜在化しているニーズを定期的なモニタリングの中でケアマネージャーとしていかに引き出し、利用者・家族が希望する生活へとつなげていくために、チームアプローチをしていくことは大きなやりがいでもあり、また課題でもあると感じています。
★排泄ケアについてのご相談を受けることもありますか?
初期の失禁や全介助の方まで、アイテムの相談などは頻繁にあります。またオムツ使用時の肉体的・精神的負担についての内容はもちろん、オムツを使用されていない場合でも、トイレ使用時の失敗や、軽度の失禁が時折見られはじめたことなどが家族の精神的な負担を引き起こす場合も多く、そのような内容の相談を受けることも多くあります。
★小規模多機能のサービスの中で、家族の方と関わるお取り組みを教えてください。
開設して2か月目に家族会『はなみずきの会』がたちあがりました。
2ヶ月に1回、ご家族が交流する場として「家族会」を運営しています。その中で、ご家庭での介護状況や、スライドを使用してサービス利用中の様子を知っていただく機会にもなっています。
ご家族から要望のあったテーマにそって学習会も行っています。
夜間のおむつ交換の対応について苦労されているお話が出たことをきっかけに、排泄ケアについても取り上げることになりました。
★在宅介護の中での排泄ケアの位置づけは、どのようなものとお考えですか。
あくまで私が携わる中での捉え方ですが、「在宅生活の限界点を判断する上で大きなウエイトを占めている部分」であると理解しております。
この限界点は2つあり、1つは「徘徊の有無」です。徘徊があると家族の負担は増大し、自宅での生活は難しくなると思います。もう1つが「排泄ケア」です。特に「夜間の頻繁なオムツ交換」があることで、ご家族の日中の生活バランスは崩れ、仕事をもつ場合は特に継続することが難しくなっていきます。そのため自宅での介護生活を続けることができるかを見極める上での1つの大きな判断基準となると思います。
夜間の睡眠確保は高齢者にとっても、昼間の生活活動の向上にもつながります。大切にしている趣味活動、地域との関わりが継続することで、おだやかな日常へと変化すると考えます。
自宅での介護生活を継続するためには、「家族の時間を持てること」「仕事を持つ方の場合は仕事を中心とした生活スタイルを保てること」がキーポイントになってきます。
そしてこれらを実現するためにも、睡眠をきちんと確保することはなにより重要です。
★ 最後に、TENAの在宅ケアにおけるメリットを教えてください。
ご利用者によっては、夜間何度にもわたり、オムツ交換をされているケースもあります。そのような場合には、TENAを紹介しています。夜間オムツ交換で睡眠を妨げることなく、安心して朝まで休んで頂く上で、TENAは非常に有効であると思います。
TENAのオムツは吸収量が大きく長時間の着用が可能ですが、長時間着用しても肌への負担を最小限に抑え快適に過ごせるように開発を重ねられているので、その点は安心です。